在宅や夜勤もあるコールセンターは、本業と両立しやすく、副業できる仕事です。副業でコールセンターを選ぶ人が多い理由や、メリットと注意点について解説します。
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コールセンターは、ひとつのフロアに複数の電話回線を引き、オペレーターがお客様への電話対応にあたる比較的規模の大きな施設のことです。受付時間が長いため、たくさんのオペレーターが時間を決めて働くシフト制を導入しているところが多いでしょう。
仕事内容は、お客様からの電話を受けるのが中心の「インバウンド」と、お客様に電話をかけるのが中心の「アウトバウンド」に分けられます。
コールセンターが副業として働きやすいといわれるのはなぜなのでしょうか。副業先としてコールセンターを選ぶ人が多い理由を見ていきましょう。
コールセンターのほとんどはシフト制を導入しています。
シフト制は、従業員が働く曜日や時間を一定のスパンで決める交代制の勤務形態のこと。シフトの組み方は職場によって異なりますが、代表的なのは下記のようなパターンです。
<コールセンターの代表的なシフトのパターン>
・勤務時間は固定、曜日は選択できる
・勤務時間、曜日ともに自由に選択できる
・「早番」「遅番」、早番から遅番までフルに働く「通し」など働く時間を選択できる
・「週1日8時間」「週2日3時間から」など、最低限の勤務日数と時間が決まっている
ほかにも職場によってさまざまなシフトのパターンがあります。「本業に余裕がある月半ばは多めに、忙しくなる月末は少なめに」「本業が終わった後、夜勤で週に2日だけ」「本業が休みの土日だけ」など、本業を圧迫せず無理なく予定が組める職場があるのも、コールセンターの魅力のひとつです。
副業が肉体を酷使する仕事だと、疲れてしまって本業に支障をきたす可能性があります。副業をすることで、本業での評価を落としては本末転倒です。
その点、コールセンターはデスクワークで、身体的な負担がそれほど大きくありません。本業でも集中力を落とすことなく働けるとあって、副業にコールセンターが選ばれています。
コロナ禍で一気に普及した在宅ワーク。コールセンターといえば、ひとつのフロアにたくさんのオペレーターが集まっている印象が強いかもしれませんが、意外にも在宅でできる仕事もあります。
本業の後やお休みの日にわざわざ仕事場へ足を向けなくても、家にいながらにして副業できるのは大きなメリット。仕事内容も、お客様からの問い合わせ対応、商品の予約や注文の受付、テクニカルサポートなど多岐にわたります。副業として、自分に合った仕事が選べるのもコールセンターの魅力です。
コールセンターでは、正社員以外にパートやアルバイトなどさまざまな雇用形態の人が働いているため、多様な働き方に対する理解が進んでいます。もちろん、副業に対しても同じです。副業であることに興味を持たれることはあっても、批判されることはまずありません。副業OKで募集しているコールセンターも数多く存在します。
「本業は◯◯で、副業なんだ」「Wワークをしているんです」といった話もしやすく、働きやすいでしょう。
コ―ルセンターで副業をする人の働き方としては、日中はコールセンターで働き、夜は本業に従事するスタイルが目立ちます。本業として多いのは、夕方以降に多忙になる飲食店をはじめ、夜勤がある配送・物流系のほか、高齢者施設や病院など医療・福祉系の人もいるようです。
また、本業が休みの日をコールセンターでの副業にする人もいます。平日フルタイムで土日休みの会社員、土日が多忙で平日に交代で休みがあるアパレル関係の従業員などが代表的です。このほか、勤務時間を比較的自由に調整できる自営業者もコールセンターで副業をしている人の中に多く含まれています。
副業としてコールセンターで働く場合、下記のようなメリットが挙げられます。副業でコールセンターを検討する際の参考にしてください。
コールセンターには、「週1日からOK」「1日3時間からOK」など、少ない日数と時間で働ける職場が多数あります。「本業に影響が出ない範囲で働いて、できるだけ稼ぎたい」という方に最適です。
基本的に髪型や服装が自由で、正社員だけでなくアルバイト・パート、派遣社員などさまざまな雇用形態の人がいっしょに働くコールセンター。役者をしながら働く人、お笑い芸人を目指して稽古と両立する人、主婦・主夫、学生など、働く人の属性もさまざまです。
本業とは異なる個性豊かな仲間に出会い、人生に深みが増すような良い刺激を受けることができるといいですね。
基本的にひとりで仕事と向き合う自営業者や、黙々と作業を続ける工場勤務、集中して書類を処理する事務職などにとって、コールセンターでの勤務は良い気分転換になるでしょう。たくさんの人と話すことで、気分を一新させて本業に集中できます。
コールセンターの勤務では、「正しく、丁寧で不快感を与えない言葉使い」やコミュニケーション能力、パソコンスキルなどが身に付きます。これらは、職場を問わずどこに行っても役立つことから、持ち運び可能な「ポータブルスキル」とよばれるスキルです。コールセンターでこれらのポータブルスキルを磨けば、本業でも必ず役立つでしょう。
コールセンターでの副業には、メリットだけでなく注意点もあります。下記、コールセンターでの副業を決める前に調べておくべき注意点を挙げます。
副業を許可する企業が増えているといっても、実際には就業規則によって副業・兼業を制限する企業も少なくありません。コールセンター側も、専任で働くことを前提として採用している場合があるため、「本業が別にあっても良いか」といったことを必ず確認しましょう。
副業に力を注ぎすぎると、本業に無理が生じて評価が下がってしまうといった事態も起こり得ます。自己管理をし、本業も副業もおろそかにしないようにしてください。
本業が会社員で、コールセンターがアルバイト・パートの場合、本業の会社で年末調整が行われます。その上で、副業の収入が年間20万円を超えていたら、自分で確定申告を行わなくてはなりません。確定申告を忘れると無申告加算税などのペナルティが課される場合がありますから、期限内に必ず実施しましょう。
副業・Wワーク歓迎のコールセンターには、どのようなものがあるのでしょうか。ジョブミーツに掲載されている「副業・Wワーク歓迎」の求人から事例を紹介します。
<電力会社のカスタマーサービス>
給与 :時給1,150円~
<確定拠出年金「iDeCo」に関する問い合わせ対応>
給与 :時給1,200円~
勤務時間:週3日、曜日固定のシフト制(下記のいずれか)
(1)16:00~20:00(実働4h)
(2)17:00~20:00(実働3h)
(3)18:00~20:00(実働2h)
ポイント:Wワークや学生OK
このほかにも、魅力的な仕事がたくさんあります!
時間の都合がつきやすく、肉体労働ではないコールセンターは副業に最適。本業の手が空く時間を使って、賢く効率的に稼ぐことができます。また、コールセンターは、元々ダイバーシティが進んだ職場です。本業が何であれ、雇用形態が何であれ、個性豊かなメンバーと楽しく働くことができるでしょう。
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